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日銀ETF購入配分の変更

  • 2020年5月6日
  • ETF
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ETF

こんにちは!kです。

日銀ETFの購入配分が5月1日より変更されるのではと、日経CNBCの報道がありました。

結論から言うと、TOPIX配分が減り、日経平均比率が増えます。

日銀が購入するETFの指数タイプと割合

指数タイプ 従来 5月以降
TOPIX 89.4% 83.2%
日経平均 9.3% 15.7%
JPX日経400 1.3% 1.1%

上図のように、ざっくり日経平均の購入比率が7%比率が上がります。

 

日銀が購入するETFは1回約1,200億円です。その7%ですから、1200億円×7%=約84億円増えることになります。

約111億円であった日経平均ETF購入金額が約195億円になるわけです。

日経平均と言えば、極端にウェイトが大きい銘柄が存在しますよね…?

ファーストリテイリングに対して日銀ETF購入比率変更の影響が出やすい

ファーストリテイリングは日経平均のウェイト9.29%を占めます。2位のソフトバンク5.08%の2倍近くと、結構異常な値です…。(20年5月1日時点)

つまり、ファーストリテイリングへの影響は

+84億円×9.29%=+7.8億円

となります。

 

5/1のファーストリテイリングの売買代金は約780億円ですので、

+7.8億円÷780億円=+1.0%

 

機械的な買いが1.0% 増えることになりますので、少なからず影響は出てくるかと思います。

 

TOPIX ETFにもファーストリテイリングは含まれていますので、日経ETFと合算すると、これまで約12億円買われていたものが、5月以降は一日で約20億円は買われることになります。

ちなみにファーストリテイリングの浮動株式の時価総額は約1兆円なので、日銀のETF購入が500回あると干上がります…。

日銀はETFを今のところ売却しませんので、浮動株式が少なくなります。結果、流動性がなくなってボラティリティが増大します。

日銀が結構異常なことをやっているということは頭に入れておいたほうがいいかと思います。

日銀ETF購入があっても株価が必ず上がるとは限らない

日経平均 始値 VS 日経平均 終値

日付 始値 終値 勝敗
2020/4/1 18686 18065 ×
2020/4/2 17934 17819 ×
2020/4/9 19376 19346 ×
2020/4/10 19500 19499 ×
2020/4/15 19589 19550 ×
2020/4/16 19311 19290 ×
2020/4/21 19480 19281 ×
2020/4/22 19109 19138
2020/4/24 19332 19262 ×
2020/4/28 19776 19771 ×

4月の日銀ETF購入があった日の日経平均株価の始値と終値を比較したところ、なんと1勝9敗と惨敗。(終値>始値 の場合 勝〇)

日銀ETF買いはTOPIXが前場終値が前日比-0.5%の時に、後場から買いが入るのではと周知の事実のようになっていて、海外投資家や機関投資家がここに合わせて強烈な売りを浴びせてくることが多くなっています。

買い支え虚しく、後場終値は結局下げて終わるというパターンが増えていることが原因と考えられます。

また、ETF購入観測があった場合は、TOPIXの方が購入比率が高いため日経平均銘柄を売って、TOPIX銘柄を買うという行動をする人が多くなるため、余計に日経平均は上昇しづらいかと思われます。

日経平均 安値 VS 日経平均 終値

日付 安値 終値 勝敗
2020/4/1 17872 18065
2020/4/2 17708 17819
2020/4/9 19159 19346
2020/4/10 19236 19499
2020/4/15 19466 19550
2020/4/16 19154 19290
2020/4/21 19193 19281
2020/4/22 18858 19138
2020/4/24 19175 19262
2020/4/28 19638 19771

ちなみに安値 VS 終値だと10勝0敗と100%勝ちです。(終値>始値 の場合 勝〇)

安値で拾えれば、日銀ETF買いがある限りほぼ勝てます。(安値がどこか分かれば苦労しませんが…)

安値をつけるタイミングは前場が多いと個人的に感じてます。

TOPIX 始値 VS TOPIX 終値

日付 始値 終値 勝敗
2020/4/1 1389 1351 ×
2020/4/2 1339 1330 ×
2020/4/9 1424 1417 ×
2020/4/10 1417 1430
2020/4/15 1430 1434
2020/4/16 1417 1422
2020/4/21 1420 1416 ×
2020/4/22 1406 1407
2020/4/24 1420 1421
2020/4/28 1446 1449

一方TOPIXの始値VS終値は、6勝4敗と勝ち越し

やはり、ETFの購入配分が日経平均より大きいことが影響しているかと思われますが、日銀ETF購入があっても100%勝利とはいかないようです。

TOPIX 安値 VS TOPIX 終値

日付 安値 終値 勝敗
2020/4/1 1339 1351
2020/4/2 1327 1330
2020/4/9 1400 1417
2020/4/10 1400 1430
2020/4/15 1424 1434
2020/4/16 1408 1422
2020/4/21 1410 1416
2020/4/22 1393 1407
2020/4/24 1411 1421
2020/4/28 1439 1449

TOPIXも安値と比較すれば、100%の勝率で引けています。

終わりに

さていかがだったでしょうか?

日銀のETF購入があっても100%株価が上がる訳ではありませんが、影響は小さくありません。

5月以降は、日経平均採用銘柄の日銀ETF購入の影響が増大することになります。

これまでの傾向とは変化がある可能性がありますので、十分に注意してくださいね。

 

 

それではHave a good trade!

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